真子の父親は土方の仕事
年収は三百万未満
両親ともに高卒
兄も高卒ですでに結婚している
真子は地元国立大学に現役で合格した
高校は公立であった
塾などは通っていなかった
部活も入らなかった
学校が終わると真っ先にバイト先へ向かっていた
大学に進むためには多額の費用が必要だと知り
禁止ではあるが迷わずバイトすることにした
バイトは2年間続けた
3年生の時はひたすら勉強した
真子は勉強が嫌いではない
大学に合格したとき周りは驚いたが
真子はそうでもなかった
父親は俺に似たと言っていた
一気に自慢の娘になった
あんたになんか似ていない
自分で努力した結果だ
真子はそう言おうとしたが止めた
自慢の娘という立場は気の悪いものではなかったし
父親の機嫌が良いのならば特に問題はない
不満は自分の中で処理しよう
