突如 時が止まったように

時雨は私を見る

時雨「…俺が……愛しているのは……」

私をジーと見て瞳が揺らぐ

凛海「…時雨……??」

時雨 言っていいんだよ?

時雨が愛しているのは……

全てを司る女神 …月華燐…姉さんでしょ…?

そう思いながら寂しそうに笑う

エリシア「…ふっ…この子の正体はですね?……癒しの女神 全てを司る女神の双子 月華燐の双子の妹ですよ…♪」

ニタニタ笑いながら私らを見る

時雨「…なっ…燐の双子の妹だと…!?月華ってどう言うことだ!あいつは葛木燐だ!凛海も俺がつけた名だ!!」

混乱したように叫ぶ

凛海「………(なんで…知っているの…?)」

目の前が真っ暗になる

手が震える

時雨から嫌われる………

エリシア「…後は二人で話してくださいね〜
いやぁ…面白くなるといいですね?」

そう言うと姿を消した

私が顔を青ざめどうしよう…っと下を俯いたら

時雨「凛海!!…頼む…真実を教えてくれ…」

震えている手を握りしめ頭を撫でてくる

凛海「わ…私は………燐姉さんの…生き別れの…双子…妹……記憶の海で……幼い姉さんが……教えてくれた………」

時雨の手を弱々しく握り返し 顔を上げて

真実を話す

少しの間 沈黙が流れる

凛海「…黙っていて…ごめ…!?」

謝っている最中に抱きしめられた

時雨「……そっか…最初見た時から燐には似ていると思っていた……
けど中身が違う 燐の代わりなんて
本当は途中から思ってなかった」

そこで一旦区切り

優しく笑いながら

時雨「今 俺が好きなのは

〝凛海 お前自身を一番愛している〟」

凛海「……時雨……その言葉本当ですか…?」

愛しているといわれ

頰に一筋の涙が零れる

時雨「あぁ…本当だ…凛海 愛している

誰よりも 凛海が燐の双子の妹関係なくな…」

ついに月の神は

本当の気持ちに気づいた

けれど…

あの神様がまた動き出す…