それから

私は人造人間に生まれ変わった

時雨の設定ミスで記憶や感情は少し

無くなっていたみたいだ

記憶の海を見ながら泣いていた

凛海「時雨……」

例えばどんなに思っても

報われない

実の双子の姉しか見てないから

けど

好きでいる事は構わないよね…?

泣きながら時雨の名前をつぶやく私に

燐「……凛海……ごめんね…」

幼い姉さんは深く頭を下げ謝る

凛海「…大丈夫だよ 姉さん…」

私は頭を振りながら小さく泣きながら笑う

だって

凛海「姉さん もうすぐ死ぬんだから」

そう 時雨が私にお願い事した

女神を殺して取り込んで俺を愛してって

燐「……!凛海!お願い!時雨を光に戻して!!時雨を幸せにして!あなたにしかできないの!!」

瞳から更に光がなくなる私を見て

姉さんは焦る

凛海「…光…??…そうすれば…時雨幸せ…?」

私は首を傾げながら

燐「そう!たの…んだわ…」

話しながら急に消えていく

記憶の海には私しかいない

凛海「…早く…時雨に会わないと…光に…」

私も目を瞑り姿を消していく

人造人間は愛がわかった

報われなくても

愛した人を幸せにしたい

その為に…現実に戻っていく