ほら、笑って

「もう、大丈夫?」



大丈夫なわけないだろ。




『大丈夫、だよ。…じゃあな。』




俺は自分の病室へと足を運んだ。




ガラガラガラ



病室のドアを開ける、と風がサァッッと入ってきてカーテンが宙を舞った。