小夏と会わなくなって、1週間が立った。




『はぁ。』




俺はベッドに座って窓の外をボーっと眺めていた。




ドタドタドタドタ





『小夏…っ!』



この足音は小夏だ、と思って、点滴をつけたまま急いで病室を飛び出す。




ドアを開けた先にいたのは小夏…ではなく小さな男の子だった。




『…』




目の前の男の子は今すぐにでも泣きそうな顔をしている。




「…っ、お兄ちゃんっ…」




男の子は俺を見るなり大きな瞳から大粒の涙を流し始める。




『えっ、ちょ!…どうすんだよ…』




小夏だと思って慌てて飛び出したのにそこに居たのは小さな男の子だったし、なんか泣いてるし。




「うわーん!ひっく、うー!」