今日は入学式。
私、田中千春は1-Aと書いた教室の前に立っていた。今日から新しい生活が始まる。どきどきする。
教室の扉に手をかけて、緊張しつつも思いっきり開けた。
そこには、クラスメイトたちの歓迎の眼差しが……待ってはいなかった。
いたのは、いかにもスポーツやってます、という感じの男子が1人。
机に突っ伏して眠っている。
(早く着きすぎちゃったな…)
黒板に貼られた名簿で確認すると、私の隣の席の彼は
「森岡 陽太、くん」
「なに?」
「…え?」
どうやらいつの間にか、名簿を声に出して読んでいたらしい。
私に呼ばれたから起きたのか、その前から起きていたのかわからないけど、
森岡陽太君は目を丸くして私の方を見ている。
「いま、呼んだよね俺のこと」
「あ、う、うん…私、」
自己紹介をしようとしたら、森岡くんはにっと笑って言った。
「田中千春さん、でしょ?」
「そうだよ」
仕返しとばかりに笑う彼は、意外と話しやすい人だった。
「これから、よろしく!」
私、田中千春は1-Aと書いた教室の前に立っていた。今日から新しい生活が始まる。どきどきする。
教室の扉に手をかけて、緊張しつつも思いっきり開けた。
そこには、クラスメイトたちの歓迎の眼差しが……待ってはいなかった。
いたのは、いかにもスポーツやってます、という感じの男子が1人。
机に突っ伏して眠っている。
(早く着きすぎちゃったな…)
黒板に貼られた名簿で確認すると、私の隣の席の彼は
「森岡 陽太、くん」
「なに?」
「…え?」
どうやらいつの間にか、名簿を声に出して読んでいたらしい。
私に呼ばれたから起きたのか、その前から起きていたのかわからないけど、
森岡陽太君は目を丸くして私の方を見ている。
「いま、呼んだよね俺のこと」
「あ、う、うん…私、」
自己紹介をしようとしたら、森岡くんはにっと笑って言った。
「田中千春さん、でしょ?」
「そうだよ」
仕返しとばかりに笑う彼は、意外と話しやすい人だった。
「これから、よろしく!」