小さい頃から、野球が好きだった。

プロ野球も好きだけど、特に好きなのは高校野球だった。
カキン、というバットの芯の音、
澄み切った空に打ち上がる白球、
それをがむしゃらに追う選手……

観ていると何故だかいつも胸がぎゅっとなるような、夏を必死に駆け抜ける姿が大好きだった。

そんな私は、高校生になると、
念願の野球部マネージャーになった。

大好きな野球を間近でみて、
選手を支えることの喜びを知った。

あの三年間を、私は一生忘れない。
部活にひたすら打ち込んだ三年間。







そして、
大好きな君に出会った三年間。