君との小さくて大きな壁

若田くんの隣を歩いて改めて思ったことがたくさんあった。


まずは、女子から頻繁に声をかけられる。

廊下を歩いてるだけで既に10人くらいの女子から声をかけられている。

視線もかなり感じるし...。


話しかけてこない人達も若田くんの事で話題はもちきり。


流石は若田くんだな〜



そう思った途端に私がとても、情けなく感じた。


モテたい、とは思わないけど...、若田くんとはやっぱり遠すぎるって言うか...。


女優なのになんだか、切ないな〜


見た目の問題?

それとも、性格?


どっちもなんだろうな。


「彩乃ちゃんどうしたの?急に元気なくなったけど。」


「え?!あ...、若田くんは女子からモテて凄いな〜って思ってたの!」


「そう?彩乃ちゃんだって充分モテるけど...。ま、いっか」


「何が“いっか”なの?!」


「大丈夫!悪口は言ってないから」


いや。

そりゃ、こんな距離で言われてたら傷つくけど...。



やっぱり若田くんってよく分からないや。


だから、話しかけずらいのかな?


「何だかんだで俺と話せるようになってきたね〜!」


「う、うん。」


「よかったよかった!」


話しかけられれば、だけど...。


話しかけるのはまだちょっと。