君との小さくて大きな壁

.
*


そんなこんなで初めての委員会の日がやって来ました。


相変わらず話せていません。

進歩なんてありません。


「あーやのちゃん!一緒に行こう」


「う、うん。」


唯一進歩したと言えば...、頷くことや、返事を返せるようになったこと。


豪くんなら普通に話せるのに。

若田くんはチャラいのかな〜?


それは失礼か。


「本当に彩乃ちゃんって俺とは話せないよねー」


「ご、ごめんね?」


「っ。気にしないで。あと、その目で俺のこと見んの禁止」


「へ?」


この辺かな?

取っ付き難い所、とか。


若田くんは、広く浅くなんだよ。


私も昔はそうだったから、若田くんとの壁は小さく感じる。


実際には多分、かなり大きな壁で挟まれてる。


“スパークル”以外の人とは...。


「彩乃ちゃんは純粋で可愛いね〜♪」


「...それはチャラく聞こえる。」


「ぶは!ごめん!思いのほか話せてて良かった!!」


若田くんは1人で大爆笑し始めた。


本心言っただけなのに。

そんなに笑う必要あった??