君との小さくて大きな壁

「若田くんは予定何も無かったの?」


「うん。明日はドラマの顔合わせだけど」


「そうなんだ!私も明日は顔合わせだよ〜」


「...もしかして、恋と友情?」


「え、うん...。」


なんで私が出るドラマの題名を知ってるのかは、何となく察しがついた。


でも、どうしてこんな時期なんですか?


確かに!仲良くならなきゃだよ?

でもそういう事じゃないんだって。


それと何となく若田くんが主役な気がする...


「彩乃ちゃんは何役?」


「ヒロイン、だよ...?」


「へぇ〜...俺は主役だよ!」


うん。

予想はしてたけど...デスヨネ


色々とありすぎて分からない。


あ、でも主役が若田くんなら逆に楽だったり...いや、やっぱり下手に友達だからなんて言うか気まずかったりする、とか?


若田くん、ここ最近俳優として結構活躍してるからな〜

なんか置いてかれそう...


これがテレビで放送されたら女子からの視線が余計に酷くなるんじゃない...?



今からこんなんで大丈夫なのかな。


「彩乃ちゃん!一緒に頑張ろうねっ!」


「え、あ、うん。」


「なんかぎこちない返事〜俺と仲良くなるチャンスだよ?」


そっか!

そんな風に捉えれば良かったのか!!


私はなんであれだけマイナスの事を考えてたんだろう...


「ありがとう!若田くん!」


「.....天然すぎるでしょ」