君との小さくて大きな壁

「彩ちゃーん!交代だって」


「あ!うん!」


交代って言ったよね?

ようやく私に出番が回ってきたんだ!!


愛華には叶わないけど、全力で頑張らなきゃ!


若田くんは手をヒラヒラさせながら「彩乃ちゃん頑張ってね〜」と言ってきた。


「うん!頑張ってくる」


「っ!可愛い。」


最後に何か言った気がするけど...?

伝えたい事じゃなさそうだね。



あ、目が合った。


若田くんの方を見るといつも目が合う。


それが例え授業中であっても。

場所が遠いところでも...


何となく監視されてる感じ.....なのかな?

いや、いつも見られてる感じ。


「よっしゃー!彩乃には負けない!」


「え〜!ちょっとは手加減してよ〜」


「彩乃なら大丈夫!どんなボールでも取れるよ!!」


他人事だな〜

愛華らしいっちゃらしいけどね?


信頼されてるって取っていいのかな〜...


う〜ん.....

やっぱり愛華の考えってよく分かんない!



と・に・か・くっ!


今はバレーを楽しまなきゃだね!!


愛華にだって負けないから!