翌朝、無事、朝一の仕事を済ませることが出来、いつもの業務も変わりなくやり遂げることができた。
そんな中迎えた、お昼休み。人目を気にしながら私は一度も足を踏み入れたことのない十四階へと足を踏み入れた。
廊下一面に敷かれた絨毯のおかげで、音も響かないフロア。誰かに会って、何か言われたらどうしよう。
そんな不安を感じなくもなかったけれど、幸い、目的地にたどり着くまで、誰にも会うことがなかった。
息を飲み、ドアの前で大きく深呼吸。
震える右手で私はその扉をノックした。
「・・・はい。どうぞ、空いてますよ」
中から聞き慣れた声が聞こえてきて、ゆっくりとドアノブを回し、ドアを開けた。
「し、失礼します」
ガラス張りの窓からはよく陽が差し込んでいる。立ち上がりその窓の外をジッと見ていた総一郎さんは私の姿を見て、とても驚いた表情を見せた。
それまでしていた悲しそうな表情を一変して。
「優衣?!どうしたの?優衣がここに来るなんて初めてだね」
そんな中迎えた、お昼休み。人目を気にしながら私は一度も足を踏み入れたことのない十四階へと足を踏み入れた。
廊下一面に敷かれた絨毯のおかげで、音も響かないフロア。誰かに会って、何か言われたらどうしよう。
そんな不安を感じなくもなかったけれど、幸い、目的地にたどり着くまで、誰にも会うことがなかった。
息を飲み、ドアの前で大きく深呼吸。
震える右手で私はその扉をノックした。
「・・・はい。どうぞ、空いてますよ」
中から聞き慣れた声が聞こえてきて、ゆっくりとドアノブを回し、ドアを開けた。
「し、失礼します」
ガラス張りの窓からはよく陽が差し込んでいる。立ち上がりその窓の外をジッと見ていた総一郎さんは私の姿を見て、とても驚いた表情を見せた。
それまでしていた悲しそうな表情を一変して。
「優衣?!どうしたの?優衣がここに来るなんて初めてだね」

