プリプリと怒りながら結婚式の不満を口にしていた渚も運ばれて来たオムライスに満遍の笑み。
ふわふわ卵の上に掛けられたのはデミグラスソースとホワイトソースの二つ。
「いただきます」
と二人口を揃えて、食べ始めるも本当に美味しくて、「んー」と二人顔を見合わせて食べ進めた。本当に美味しい。
総一郎さんにも食べさせてあげたいくらい。
「そういや噂で聞いたんだけど、次期社長、今、大変みたいだね」
オムライスを半分くらい食べ進めた頃、思い出したように渚が言った。
大変?仕事のことかな?
正直、私は総一郎さんの仕事をあまり把握していない。
普通の恋人なら相手の仕事のことを少しは知っていたほうがいいかもしれないけれど、私は返って知らないほうがいいのだろうし、一度だけ聞いたこともあった。
でも、はぐらかしてちゃんとは教えてくれなかったので、今も忙しいということくらいしかわからなかった。
「そうなんだ。確かに帰りが遅いけれど、仕事のことはあまり聞かないから、わからなくて」
「なんかさ、チラッと聞いた話だと、次期社長をよく思っていない役員たちが次期社長側と対立してるとか?私も詳しくは知らないけれど、それでだいぶ揉めてるみたい」
「そう、なんだ」
ふわふわ卵の上に掛けられたのはデミグラスソースとホワイトソースの二つ。
「いただきます」
と二人口を揃えて、食べ始めるも本当に美味しくて、「んー」と二人顔を見合わせて食べ進めた。本当に美味しい。
総一郎さんにも食べさせてあげたいくらい。
「そういや噂で聞いたんだけど、次期社長、今、大変みたいだね」
オムライスを半分くらい食べ進めた頃、思い出したように渚が言った。
大変?仕事のことかな?
正直、私は総一郎さんの仕事をあまり把握していない。
普通の恋人なら相手の仕事のことを少しは知っていたほうがいいかもしれないけれど、私は返って知らないほうがいいのだろうし、一度だけ聞いたこともあった。
でも、はぐらかしてちゃんとは教えてくれなかったので、今も忙しいということくらいしかわからなかった。
「そうなんだ。確かに帰りが遅いけれど、仕事のことはあまり聞かないから、わからなくて」
「なんかさ、チラッと聞いた話だと、次期社長をよく思っていない役員たちが次期社長側と対立してるとか?私も詳しくは知らないけれど、それでだいぶ揉めてるみたい」
「そう、なんだ」

