運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

こうやって後ろから優しく包み込むように抱きしめられるのが好き。安心するから。


総一郎さんに言われるまで気がつかなかった。

私、最近総一郎さんの隣にいて、身分違いだと思うことがなかった。それくらい総一郎さんの隣が自分の居場所だと思っていたから。


「優衣、クリスマスは終わっちゃったけれど、二人でクリスマスパーティーしない?ツリーもあるよ。この真っ白な部屋、ここだけクリスマス色に染めよう」


「クリスマス色に染める。染めたいです。楽しそう。最高のクリスマスです」


総一郎さんが用意してくれていたツリーに二人で飾り付けをした。
こんな風にクリスマスツリーを飾るなんて、子どもの頃以来でワクワクする。


「ねえ、優衣はどんな子どもだったの?」


「私ですか?よくお兄ちゃんの後を追いかけていた思い出はあります。あと、おてんばでよくケガしてましたね。お母さんに女の子なのに、傷ばっかり作ってってよく怒られていました」


「そうなんだ。きっと可愛かっただろうね。子どもは優衣みたいな可愛い女の子がいいな」