私たちはあれから社内では、兄友。週末は恋人として過ごしていた。
総一郎さんは次期社長として社長室からあまり出てこないけれど、たまに社員食堂に来ると色めき立つ声が聞こえる。
その度に少し、嫉妬するけれど、そんなときは総一郎さんからもらったたくさんの言葉を思い出して、自分を元気付けていた。
そして、社内公募の第一次審査の日程が決定した。
年明け詳細発表。
五月に一次審査、そして、それが通れば二次、最終審査の順。
全社員対象だからかなり狭き門だけれど、せめて一次審査は通りたい。そんなことを考えていた。
「優衣さん、今日話したいことがあるんですけど、いいですか?」
すっかり寒くなってきた十二月初旬の週末、突然水野さんに誘われた。
普段なら金曜日の夜から日曜日の夜まで私の家で総一郎さんと過ごすのだけれど、総一郎さんは他の会社の方との会食で今日の夜は無理だった。
「うん。いいよ」
水野さんももしかすると、社内公募に挑戦するのかななんて、私は軽くその時考えていた。
総一郎さんは次期社長として社長室からあまり出てこないけれど、たまに社員食堂に来ると色めき立つ声が聞こえる。
その度に少し、嫉妬するけれど、そんなときは総一郎さんからもらったたくさんの言葉を思い出して、自分を元気付けていた。
そして、社内公募の第一次審査の日程が決定した。
年明け詳細発表。
五月に一次審査、そして、それが通れば二次、最終審査の順。
全社員対象だからかなり狭き門だけれど、せめて一次審査は通りたい。そんなことを考えていた。
「優衣さん、今日話したいことがあるんですけど、いいですか?」
すっかり寒くなってきた十二月初旬の週末、突然水野さんに誘われた。
普段なら金曜日の夜から日曜日の夜まで私の家で総一郎さんと過ごすのだけれど、総一郎さんは他の会社の方との会食で今日の夜は無理だった。
「うん。いいよ」
水野さんももしかすると、社内公募に挑戦するのかななんて、私は軽くその時考えていた。

