「お前には分からない」
「分からないだろうね。聞いた話なんだけど今日のおじさんの誕生パーティー、ご令嬢の婚約披露も兼ねてあるらしい。しかも相手は、俺だってさ」
「そうか。どのみち俺には関係ない」
「俺、婚約披露なんてされたらぶち壊すけどいいかな?だって、俺、ご令嬢と結婚なんてするつもり、これっぽっちもないから。恥をかくかもね」
挑発的な総一郎さんの言葉にカッとなったお兄ちゃんは私の手を離し、総一郎さんに掴みかかった。
「お兄ちゃん!」
「身分違いだなんて決めつけているのは、自分たちだけだよ。ここにいて、同じような格好しているんだから誰もそんなこと気にしない。東吾くん、男だったら覚悟決めろよ」
「・・・うるさい。わかったよ。優衣のことはお前に任せるから」
走り去って行くお兄ちゃん。
なんとなく会話の内容を聞いていると分からなくもないけれど、不安げに総一郎さんを見上げると、優しくポンポンと頭を撫でられた。
「分からないだろうね。聞いた話なんだけど今日のおじさんの誕生パーティー、ご令嬢の婚約披露も兼ねてあるらしい。しかも相手は、俺だってさ」
「そうか。どのみち俺には関係ない」
「俺、婚約披露なんてされたらぶち壊すけどいいかな?だって、俺、ご令嬢と結婚なんてするつもり、これっぽっちもないから。恥をかくかもね」
挑発的な総一郎さんの言葉にカッとなったお兄ちゃんは私の手を離し、総一郎さんに掴みかかった。
「お兄ちゃん!」
「身分違いだなんて決めつけているのは、自分たちだけだよ。ここにいて、同じような格好しているんだから誰もそんなこと気にしない。東吾くん、男だったら覚悟決めろよ」
「・・・うるさい。わかったよ。優衣のことはお前に任せるから」
走り去って行くお兄ちゃん。
なんとなく会話の内容を聞いていると分からなくもないけれど、不安げに総一郎さんを見上げると、優しくポンポンと頭を撫でられた。

