「それなら良かった。あなたもパーティーに行くの?なら一緒に行きましょう」
「えっ、で、でも私なんて場違いすぎて」
「どこが場違いなの?とても可愛いサーモンピンクのドレス、あなたによく似合ってるわ。さっ、行きましょう。もう始まるわよ」
躊躇う私などお構いなしに、その女性は、私の手を取り、スタスタと会場内に入って行く。
煌びやかなシャンデリアの下では、たくさんの人たちが談笑している。
総一郎さんとお兄ちゃんの姿もあるけれど、やっぱり私は一人、浮いている気がして近づくことが出来なかった。
「ねえ、これ美味しいのよ。生ハムメロン。食べてみて」
立食パーティーのようだけれども、並んでいる料理は私が普段見るようなものではない。
そんな会場内に入ってもただ、立ち尽くすしか出来ない私に、さっきの女性はとても親切にしてくれた。
料理を運んできてくれたり、話し相手になってくれたり。
「親切にしてくださって、ありがとうございます」
「いえいえ。せっかく来てくださったんだから楽しんでね」
「お、お父様の誕生パーティーなんですか?」
気品あふれて、仕草も確かに美しいとは思ったけれどまさか本当のご令嬢だったなんて。
ニコニコと話すこの女性がとても眩しくて、また俯いてしまいそうになったとき、聞き慣れた声につい、顔を向けてしまった。
「えっ、で、でも私なんて場違いすぎて」
「どこが場違いなの?とても可愛いサーモンピンクのドレス、あなたによく似合ってるわ。さっ、行きましょう。もう始まるわよ」
躊躇う私などお構いなしに、その女性は、私の手を取り、スタスタと会場内に入って行く。
煌びやかなシャンデリアの下では、たくさんの人たちが談笑している。
総一郎さんとお兄ちゃんの姿もあるけれど、やっぱり私は一人、浮いている気がして近づくことが出来なかった。
「ねえ、これ美味しいのよ。生ハムメロン。食べてみて」
立食パーティーのようだけれども、並んでいる料理は私が普段見るようなものではない。
そんな会場内に入ってもただ、立ち尽くすしか出来ない私に、さっきの女性はとても親切にしてくれた。
料理を運んできてくれたり、話し相手になってくれたり。
「親切にしてくださって、ありがとうございます」
「いえいえ。せっかく来てくださったんだから楽しんでね」
「お、お父様の誕生パーティーなんですか?」
気品あふれて、仕草も確かに美しいとは思ったけれどまさか本当のご令嬢だったなんて。
ニコニコと話すこの女性がとても眩しくて、また俯いてしまいそうになったとき、聞き慣れた声につい、顔を向けてしまった。

