迎えたパーティーの日。お兄ちゃんが一緒だからと侮っていた。隣県にある高級ホテルの会場を借り切ってのパーティー。
私なんて当然場違いで会場の中に入ることを躊躇った。
「どうしたの?優衣」
「す、すみません。私、ちょっとお手洗いに行ってきます」
総一郎さんは先に受付を済ませておくからと中に入っていったけれど、私はもうすでにこの場から立ち去りたい気持ちでいっぱいだった。
総一郎さんに新しくプレゼントしてもらったこのサーモンピンクのドレスもアクセサリーも全てが私には不釣り合いな気がする。
それにここにいること自体が間違っているし、恥ずかしいと思えて仕方がなかった。
「どうしたの?気分でも悪いのかしら?」
あまりにもいろいろと考えてしまったからか、気分が悪くなり、ハンカチで口を押さえて、外の椅子に座っていると心配そうに声をかけてくれた女性。
「ありがとうございます。大丈夫です」
そう言って、顔を上げると本当に目を奪われそうに美しい女の人がいた。
キリッとした猫のような瞳。すっと通った鼻筋、サラサラの黒髪で同性だというのに、私はその女性に見惚れてしまった。
私なんて当然場違いで会場の中に入ることを躊躇った。
「どうしたの?優衣」
「す、すみません。私、ちょっとお手洗いに行ってきます」
総一郎さんは先に受付を済ませておくからと中に入っていったけれど、私はもうすでにこの場から立ち去りたい気持ちでいっぱいだった。
総一郎さんに新しくプレゼントしてもらったこのサーモンピンクのドレスもアクセサリーも全てが私には不釣り合いな気がする。
それにここにいること自体が間違っているし、恥ずかしいと思えて仕方がなかった。
「どうしたの?気分でも悪いのかしら?」
あまりにもいろいろと考えてしまったからか、気分が悪くなり、ハンカチで口を押さえて、外の椅子に座っていると心配そうに声をかけてくれた女性。
「ありがとうございます。大丈夫です」
そう言って、顔を上げると本当に目を奪われそうに美しい女の人がいた。
キリッとした猫のような瞳。すっと通った鼻筋、サラサラの黒髪で同性だというのに、私はその女性に見惚れてしまった。

