『そうなの?!やったじゃん!おめでとう!』


『ありがとう。まあうちは向こうがだいぶ上だからね。でも、今日私の話はここまで。とりあえず優衣には会って話したくて。で聞かせてもらうよ、色々と!』


渚には随時、携帯で兄友のことや付き合うことなど報告はしていたけれど、直接聞きたいと言われ、その日はいろいろ話した。


でも、渚に総一郎さんの話をすればするほど会いたい気持ちは募る一方だった。


ただ、渚から結婚報告を聞いても心からおめでとうと思えたし、結婚式も楽しみで仕方なかった。


「優衣、お互い幸せになろうね」


「うん、なろうね」


乾杯と渚と飲んだお酒は美味しくて、次の日、休みでもないのに二人で飲み過ぎた。でも、渚に心からおめでとうと言えたことが本当に嬉しかった。


そして、そういう風に私に気持ちの余裕を与えてくれた総一郎さんに感謝の気持ちでいっぱいだった。