お兄ちゃんも呼ばれているのなら。それなら大丈夫かなと少しだけ気持ちが軽くなり、「お兄ちゃんがいるなら・・・」と返事をすると


「そこは俺がいるから、安心して行けるって言って欲しかったけど。じゃあ一緒に行こう。東吾くんにも連絡しておくから。ごめん、ちょっとバタバタしていて、ゆっくりできなくて」


「いえ、少しでも顔を見られたので、ありがとうございました。パーティー楽しみにしてますね」


「俺も優衣に会えて嬉しかった。幸せな気分になったよ。じゃあまた連絡する」


そっと額に軽いキスを落として、総一郎さんは出て行った。熱くなった額に触れると少しだけ気持ちが楽になった。

今日は気分がいいので渚の結婚祝いでも探しに行こう。




『突然ですが、私、結婚することになりました』


渚に話があるからと呼ばれたのは、三日前。久しぶりに私の家で飲みたいと言われ、コンビニでお酒を買い、おつまみを買って家飲みをした。

昔はよく、こんな風に集まったなと私が懐かしさに思いを馳せていると、渚がいきなり、立ち上がり、そう宣言した。