「優衣、何か作るの?」
「はい。とりあえず、兄の好きなカレイの煮付けでも作ろうかなと」
「じゃあ俺はそれを見てるよ。優衣が台所に立つ姿」
「は、恥ずかしいですよ。それに可愛い料理でもないですし」
女の子が作る可愛らしいオムライスやハンバーグを作るわけじゃない。お母さん直伝のカレイの煮付け。さすがに色気がない。
「可愛い料理って。俺は好きだよ。はい、拒否権なし。ほら、お兄さん帰ってくるかもしれないんだから急いで」
子どもみたいにダイニングテーブルの椅子に後ろ向きに座って、私を急かす総一郎さん。
料理をする姿を見られるのは、恥ずかしいけれど、お兄ちゃんが帰ってきても困るからと調理を始めた。
「ダメだ。やっぱり見ていたら抱きしめたくなる。いつも会社で優衣の姿を見れても抱きしめられないし、触れられない」
調理を開始して、しばらくすると甘えるように総一郎さんが私を後ろから抱きしめてきた。ビクッと驚いたけれど、ちょうど煮付けも後は待っているだけだったし、抱きしめられて嬉しかった。
「はい。とりあえず、兄の好きなカレイの煮付けでも作ろうかなと」
「じゃあ俺はそれを見てるよ。優衣が台所に立つ姿」
「は、恥ずかしいですよ。それに可愛い料理でもないですし」
女の子が作る可愛らしいオムライスやハンバーグを作るわけじゃない。お母さん直伝のカレイの煮付け。さすがに色気がない。
「可愛い料理って。俺は好きだよ。はい、拒否権なし。ほら、お兄さん帰ってくるかもしれないんだから急いで」
子どもみたいにダイニングテーブルの椅子に後ろ向きに座って、私を急かす総一郎さん。
料理をする姿を見られるのは、恥ずかしいけれど、お兄ちゃんが帰ってきても困るからと調理を始めた。
「ダメだ。やっぱり見ていたら抱きしめたくなる。いつも会社で優衣の姿を見れても抱きしめられないし、触れられない」
調理を開始して、しばらくすると甘えるように総一郎さんが私を後ろから抱きしめてきた。ビクッと驚いたけれど、ちょうど煮付けも後は待っているだけだったし、抱きしめられて嬉しかった。

