運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

国立公園でたっぷりとデートをした後は、お兄ちゃんの家に向かう。車に乗り、離された手に少しだけ寂しさを感じてしまった。


そういえば、今日はキスもまだしていない。さすがにお兄ちゃんの家では出来ないし、できるとしたら車の中。


「どうした?また考え事?それとも・・・俺に触れたいとか思ってた?」


信号が赤になり、意地悪そうに総一郎さんに問われた。完全にバレていたみたいで恥ずかしい。

でも、総一郎さんはそんな私の気持ちに応えるように、優しく触れるだけのキスをしてくれた。


「さすがに今日は健全デート。でも、次は大人のデートだからそのつもりでねってまた顔、真っ赤だよ、優衣」


「だ、だって総一郎さんが・・・」



その言葉の意味を理解してしまって、顔が真っ赤になったのを総一郎さんにからかわれた。でも、正直早くそんな関係になりたいと思っている私もいた。


途中のスーパーに寄ってもらい、食料品を買ってお兄ちゃんの家に。


どこに行ってもやっぱり総一郎さんは目を惹くみたいで、買い物客の女の人の目はみんな総一郎さんに釘付けで、なんだかそれがちょっとムッとして、つい顔に出てしまった。


「優衣、どうした?俺、何かしたかな?」