国立公園に着いて、ソウさんと手を繋いでデートの開始。
お兄ちゃんに昨日、連絡した時に、今日は昼まで予定が入ったから夕方くらいにきて欲しいと言われた。
だから焦らなくていい。
ゆっくりと過ごせる。
公園内を物珍しそうに歩くソウさんを見ていると少しだけ可愛らしいと思ってしまった。
そういえば、ずっとソウさんって呼んできたけれど次期社長にソウさんはないような気がする。
かと言って、次期社長だとまた距離を感じてしまう。だから……
「優衣、あそこで食べようか」
色とりどりのお花が敷き詰められている湖の前のベンチを指差して、繋いだ手を強く引く彼に私は笑顔で答えた。
「はい、総一郎さん」
私がそう呼ぶと、総一郎さんはニコッと笑みを見せた。
お兄ちゃんに昨日、連絡した時に、今日は昼まで予定が入ったから夕方くらいにきて欲しいと言われた。
だから焦らなくていい。
ゆっくりと過ごせる。
公園内を物珍しそうに歩くソウさんを見ていると少しだけ可愛らしいと思ってしまった。
そういえば、ずっとソウさんって呼んできたけれど次期社長にソウさんはないような気がする。
かと言って、次期社長だとまた距離を感じてしまう。だから……
「優衣、あそこで食べようか」
色とりどりのお花が敷き詰められている湖の前のベンチを指差して、繋いだ手を強く引く彼に私は笑顔で答えた。
「はい、総一郎さん」
私がそう呼ぶと、総一郎さんはニコッと笑みを見せた。

