運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

ちゃんと恋人になって二週間。


ゆっくり過ごせるのは今日が初めてだから、いろんなことに緊張もするし、何よりやっぱり楽しみ。


「じゃあ出発するよ。お昼はどこかで食べる?


エンジンを掛けながら、ソウさんが聞いてきたので私は思いきってこう答えた。


「あの、お口に合うかわからないんですけど、サンドウィッチ作ってきたんで食べませんか?お兄ちゃんが好きなので行くときはいつも作っていくんですけど、ソウさんのも作ったんで、良かったら」

昔からなんでもそつこなすお兄ちゃんは、家事だけが苦手。放っておくとインスタントラーメンのゴミの山と化すので、行くときは基本、家事をするために行くようなもの。

だから必ず、お弁当は持参。
サンドウィッチも元々作る予定だったし、どうせならとソウさんの分も一緒に作った。

食べてもらえたら嬉しいなと思って。