「優衣さん?!います?私の同期の松原が優衣さんに頼みたいことがあるって言ってるんですけど。ってな、なんで優衣さんと次期社長が一緒にいるんですか?」
その声と共に資料室に入ってきたのは、水野さんと水野さんの同期の営業の松原くん。
彼と水野さんと仲がいいみたいで、総務課によく来てはいたけれど、私は挨拶と軽い会話を交わす程度の仲。
特別頼みごとなんてされることなんて今までなかった。
だけど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。
明らかに私と次期社長の仲を疑った眼差しで見ている水野さんと松原くん。
どうしよう。
せっかくソウさんと改めて思いを通じあわせたというのに、もういきなり壁にぶち当たってしまった。
「優衣さん、説明してください。お二人はどういう関係なんですか?」
水野さんはグイグイと私に詰め寄ってくる。
「わ、私たちはその……」
さすがに付き合ってます。とは言えなかった。
もし、そんなことを軽はずみに言えば、確実に私は非難の目で見られる。
そんなマイナスのことばかり、考えてその先が言えない私に変わって、ソウさんが口を開きかけた。
「俺たちは……」
それだけは言わないで。
まだそれだけはと咄嗟に口をついて出た言葉がこれだった。
その声と共に資料室に入ってきたのは、水野さんと水野さんの同期の営業の松原くん。
彼と水野さんと仲がいいみたいで、総務課によく来てはいたけれど、私は挨拶と軽い会話を交わす程度の仲。
特別頼みごとなんてされることなんて今までなかった。
だけど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。
明らかに私と次期社長の仲を疑った眼差しで見ている水野さんと松原くん。
どうしよう。
せっかくソウさんと改めて思いを通じあわせたというのに、もういきなり壁にぶち当たってしまった。
「優衣さん、説明してください。お二人はどういう関係なんですか?」
水野さんはグイグイと私に詰め寄ってくる。
「わ、私たちはその……」
さすがに付き合ってます。とは言えなかった。
もし、そんなことを軽はずみに言えば、確実に私は非難の目で見られる。
そんなマイナスのことばかり、考えてその先が言えない私に変わって、ソウさんが口を開きかけた。
「俺たちは……」
それだけは言わないで。
まだそれだけはと咄嗟に口をついて出た言葉がこれだった。

