運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

『どうせ、優衣からは連絡くれないだろうからせめて教えてよ。俺からは連絡したい。返さなくてもいい。一方的でいいから優衣と繋がってたいんだ』


そんな風に言われて断れるほど、私はきっぱりとしていない。

ソウさんとは付き合えないのに彼の連絡を待ったりしている自分は本当に優柔不断だと思う。


その日からソウさんは、毎日何かしらの連絡をくれた。時には花や空の写真も送ってくれたり。
その写真を見るたびに胸が締め付けられそうな思いに駆られた。



「次期社長、本当にカッコイイですよね、優衣さん」


「えっ？あっ、うん。そうだね」


隣で水野さんがソウさんを見て、目を輝かせてる。誰から見ても本当に素敵な人。

いっそ、出会わなければよかったのにそうすれば、こんな苦しい思いしなくて済んだ。


そんな最低なことまで思ってしまうほど、私の彼への思いは勢いを増していくばかり。

もうどうやって諦めればいいのかわからなかった。