それから優衣に距離を置かれたこともあったけれど、俺は必死だった。
そして、優衣のついた兄の友達という嘘をこれ見よがしに利用した。
更にはその兄である東吾くんに父親の主治医になってほしいと頼みこんだりもして。
東吾くんが外科医で本当に良かった。
きっと優衣との結婚は、反対されるに決まってる。
だからこそ、父親が絶対的に反対できない確実な理由が欲しかった。
今、俺がこうして優衣と幸せに暮らせているのは、本当に東吾くんのおかげだ。
そんな東吾くんは今、先輩パパ。
一人娘の伊織(いおり)ちゃんを溺愛している。俺も子どもが生まれたらきっとそうなるんだろうな。
そういえば、優衣と出会ってから父親に言葉遣いが変わったと言われた。
自分では意識していなかったけれど、そう言われたらそうかもしれない。
だからこそ、出会う前の俺のことなんて優衣は知らなくていい。
そんなことを考えているとガチャっと寝室の扉が開き、目をこすりながら優衣が起きて来た。
「……おかえりなさい」
「ただいま。ごめん。物音か何かで起こしちゃったかな?」
そう尋ねると彼女は「ううん」と笑って首を振り、ゆっくりとお腹を撫でた。
ああ、本当に可愛い。
愛おしくてたまらない。
「この子が元気すぎだから起きちゃったんです。総一郎さんはまだ寝ないんですか?」
「うん、大事な仕事してたからね。隣にくる?」
「はい。ありがとうございます」
そして、優衣のついた兄の友達という嘘をこれ見よがしに利用した。
更にはその兄である東吾くんに父親の主治医になってほしいと頼みこんだりもして。
東吾くんが外科医で本当に良かった。
きっと優衣との結婚は、反対されるに決まってる。
だからこそ、父親が絶対的に反対できない確実な理由が欲しかった。
今、俺がこうして優衣と幸せに暮らせているのは、本当に東吾くんのおかげだ。
そんな東吾くんは今、先輩パパ。
一人娘の伊織(いおり)ちゃんを溺愛している。俺も子どもが生まれたらきっとそうなるんだろうな。
そういえば、優衣と出会ってから父親に言葉遣いが変わったと言われた。
自分では意識していなかったけれど、そう言われたらそうかもしれない。
だからこそ、出会う前の俺のことなんて優衣は知らなくていい。
そんなことを考えているとガチャっと寝室の扉が開き、目をこすりながら優衣が起きて来た。
「……おかえりなさい」
「ただいま。ごめん。物音か何かで起こしちゃったかな?」
そう尋ねると彼女は「ううん」と笑って首を振り、ゆっくりとお腹を撫でた。
ああ、本当に可愛い。
愛おしくてたまらない。
「この子が元気すぎだから起きちゃったんです。総一郎さんはまだ寝ないんですか?」
「うん、大事な仕事してたからね。隣にくる?」
「はい。ありがとうございます」

