運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

「優衣は俺が言葉にしてくれるって言ってたけれど、優衣に出会うまではそんな言葉、口にしたことなかった」


「そう、なんですか？」


「うん。でも、やっぱり言葉って伝えたいときに伝えなきゃいけないね。だから俺は優衣に毎日でも言うよ、好きだ、大切だって」


なんとなく総一郎さんの言葉の奥に何か秘めたものがあるようで、それがとても気になった。

でも、総一郎さんはそれ以上その話をしなくなったので、私も聞くことができなかった。


「結婚したら俺、すぐにでも子どもが欲しいな」


「こ、子どもですか？」


寂しそうにさっきまで話してた総一郎さんは、突然そんなことを言い出し、少年のように目をキラキラとさせながら語り始めた。


「うん。優衣に似た女の子ならすごく可愛くて溺愛しちゃうだろうな」


「そんなの、私がヤキモチ妬いちゃいます。私は総一郎さんに似た男の子がいいですね。小さな総一郎さんみたいで可愛くてたまらないと思います」


「それは俺がライバルだね、優衣を取り合う。でもどっちでもきっと可愛くて仕方ないだろうな」