運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

瞳を合わせて、伝えた私の思い。

それがちゃんと伝わったと言わんばかりに総一郎さんは私に甘いキスを落とした。


「今日は優衣をいっぱい愛したいな、いいよね？」


そう聞いておいて、私の返事も待たず、軽々と私をお姫様抱っこで抱き上げ、総一郎さんは寝室のドアを開けた。


あまり好きじゃなかったこの行為。
だけど総一郎さんとするのは好き。

言葉と同じくらい私を愛してくれていることがわかるから。でも、今日は久しぶりだからかとても恥ずかしくて、両手で顔を覆った。


「何、照れてるの？」

「久しぶりだから、恥ずかしくて」

「久しぶりだからこそ、ちゃんと顔見せて」


隠していた腕は外されて、視線がぶつかる。なんでこんなに今日は恥ずかしいんだろう。でも、そう思ったのは、最初だけ。


それからは彼に翻弄されながら身を預けた。そして、総一郎さんが耳元で囁く「大好きだよ、優衣」の甘いセリフを聞きながら、私はただコクコクと頷き、彼の背中に力強く爪を立てた。