運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

温泉には、晩御飯を食べた後に入ると約束した。それまではまったりと過ごし、待ちに待った晩御飯。


天ぷらやお刺身、どれもこれもとても美味しい。地鶏のつみれ鍋は今まで食べたことのないくらい、ふわふわ。
和牛のステーキはとろけるかと思った。


贅沢すぎてバチが当たりそうな晩御飯に舌鼓を打った後は、二人で約束したお風呂へ。


何度も体を重ねているのに、一緒にお風呂に入るのはいつも、緊張してしまう。


それでも入ってしまえば、それまでで、後は二人の世界。


「ご飯とても美味しかったです。温泉も本当に気持ちいいですね。連れて来てくださってありがとうございました」


「こちらこそ、優衣とゆっくり温泉街楽しめて良かった。じゃあ、優衣今からいいものを見せてあげるから目をつぶって」



こんなところで目を瞑る?


戸惑いしかなかったけれど、総一郎さんはニコニコと笑いながら、早くと急かす。

楽しそうに見えるけれど、何があるんだろう。恐る恐る、目を閉じた。


「・・・はい、いいよ、開けて」


カチッと言う音が聞こえて、すぐに総一郎さんの声もした。

なんだろうとゆっくりと目を開けると灯りが消え、空には満天の星がキラキラと輝いていた。