遥輝said

「頭首、会合の準備が整いました。」


「あぁ、分かった。」


自室で衣服を整えている時、部屋の外から声がした。


「どんな気分だい?頭首として、会合に出る気分は。」


もう1人、部屋の窓側にいた俺と背丈が代わらない男が聞いてきた。


「…いつもと変わりない。」


「そうかな?俺には落ち着きがないように見えるけどな。」


その言葉に俺はムッときた。


やはり兄弟というだけあって、感情を出してないつもりでも分かるんだろう。


「もういい。いくぞ楓。」


「はいはい。」