入社して、半年がたち、だいぶ仕事に慣れてきた。
小山さんとも優しいことがわかり、仲もだいぶ良くなってきた。
まだ小山さんの言ってることがわからない時もあるけどね。
製作部は、テキストやイラスト、紙などの素材を本に造り上げる仕事をしている。
作家の希望に沿って本のデザインなどを決めてそれを本にしている。
仕事が一気に来ると忙しいが普段はそこまで忙しくなく、ゆっくりしている。
ある日__
朝礼が始まった。
ここの会社では、毎日各部で朝礼と夕礼を行い、その日のやることの確認や今日やったことの報告などを主にする。
たまに何かの連絡を伝えることもある。
今日はその連絡があるそうだ。
「今日からここ、製作部に新しい人が異動してきます。では自己紹介をお願いします。」
「樋口天です。一昨年ここに入社して、今までは営業部に所属していました。今日から製作部に異動することになりました。製作部での仕事は初めてなので分からないことが沢山あると思いますので、ご指導のほど宜しくお願いします。」
新しい人だ。
樋口さんか。
長身で見た目もカッコいい。
あれ?
樋口天?
なんか聞いたことあるな。
まあでも人違いか。
「というわけで樋口さんが入って来るので皆さん色々教えてあげて下さい。」
「は〜い!」
まだこの時私は気付いていなかった。
これが私の将来を変える事になるなんて。
新しい人が入ってきたがいつもと変わらない仕事をした。
昼休憩になった。
私はいつも製作部の休憩室で1人で食べている。
同じ年代の人がいないからだ。
一番歳が近いのは小山さんだが、小山さんは普段自分の席で食べている。
「あのぉ。」
呼びかけられた。
後ろを向くと樋口さんだった。
休憩室は私しかいないからみんなはあんまり入ってこない。
ここを使いたいのかな。
「名前まだ知らないから聞いてもいい?」
「あっ、挨拶し忘れてました。すいません。稲村羽奏です。樋口さんですよね。よろしくお願いします。」
「稲村さんか。よろしく。」
そのまま樋口さんは出て行った。
何だったんだろう。
疑問が残ったまま今日の仕事が終わった。
小山さんとも優しいことがわかり、仲もだいぶ良くなってきた。
まだ小山さんの言ってることがわからない時もあるけどね。
製作部は、テキストやイラスト、紙などの素材を本に造り上げる仕事をしている。
作家の希望に沿って本のデザインなどを決めてそれを本にしている。
仕事が一気に来ると忙しいが普段はそこまで忙しくなく、ゆっくりしている。
ある日__
朝礼が始まった。
ここの会社では、毎日各部で朝礼と夕礼を行い、その日のやることの確認や今日やったことの報告などを主にする。
たまに何かの連絡を伝えることもある。
今日はその連絡があるそうだ。
「今日からここ、製作部に新しい人が異動してきます。では自己紹介をお願いします。」
「樋口天です。一昨年ここに入社して、今までは営業部に所属していました。今日から製作部に異動することになりました。製作部での仕事は初めてなので分からないことが沢山あると思いますので、ご指導のほど宜しくお願いします。」
新しい人だ。
樋口さんか。
長身で見た目もカッコいい。
あれ?
樋口天?
なんか聞いたことあるな。
まあでも人違いか。
「というわけで樋口さんが入って来るので皆さん色々教えてあげて下さい。」
「は〜い!」
まだこの時私は気付いていなかった。
これが私の将来を変える事になるなんて。
新しい人が入ってきたがいつもと変わらない仕事をした。
昼休憩になった。
私はいつも製作部の休憩室で1人で食べている。
同じ年代の人がいないからだ。
一番歳が近いのは小山さんだが、小山さんは普段自分の席で食べている。
「あのぉ。」
呼びかけられた。
後ろを向くと樋口さんだった。
休憩室は私しかいないからみんなはあんまり入ってこない。
ここを使いたいのかな。
「名前まだ知らないから聞いてもいい?」
「あっ、挨拶し忘れてました。すいません。稲村羽奏です。樋口さんですよね。よろしくお願いします。」
「稲村さんか。よろしく。」
そのまま樋口さんは出て行った。
何だったんだろう。
疑問が残ったまま今日の仕事が終わった。