が、次の瞬間。

「ぎぎぎぎぎぎぎぎ!」

突然の青白い光!

髪の毛が逆立つ程に、一つ目入道は強烈な閃光に包まれた。

いきなりの事で。

「お、おい大丈夫か!」

仲間が一つ目入道に触れる。

途端に。

「ぎゃあぁあぁああぁっ!」

その仲間も、青白い閃光に包まれた。

触れてみてわかる。

只の光ではない。

この青白い閃光は電撃だった。

強靱な肉体を持つ一つ目入道さえも、行動不能に陥らせるほどの強力な電撃。

雷光と言い換えてもいい。

「……」

一つ目入道の拳を押し退け、雷が立ち上がる。

完全に押し潰されてはいなかった。

寸前で、彼の拳を受け止めている。

あまつさえ、反撃に転じたのだ。

この電撃で。