「よく考えろ小僧ども」

ヴラドは生徒達を睨み付ける。

「水着回、お泊まり回、海水浴、花火、肝試し、キャンプ、修行回、全てを一度に網羅できるのだ。理事長の執筆が楽になる名案だと分からんか。空気を読め」

どう考えても理事長の手抜きです。

本当に有り難うございます。

「孤島といったな、確かに山籠もりする手間が省ける」

考えようによっては好都合と牡丹が呟く。

「これは水着を買いに行かなければですっ」

エレナは天神女子会を引き連れて放課後試着会の手筈を整える。

「みぃ「美緒の水着姿、「みぃ「美緒の水着姿」」

台詞が被ってとても読みにくい蘭丸とレオ。

「私達も行くのかな…」

「何かここの生徒って事になっちまったらしい…」

なし崩しに巻き込まれて困惑するテリアと紀州。

「ここここ、これは婚前旅行という事では…」

マモルが呟き、すかさずエレナが後頭部をシバく。