「んー?」

紀州が、リュークを見る。

「お前ちょっと見ない間に、体が大きくなったな。相当鍛えてんな?」

「ああ。天神に来ても修行は怠ってないからな」

紀州の言葉に、微かに笑うリューク。

昔馴染みの仲間というのは、居心地がいい。

「豆柴ちゃんは、リューク君や美緒様と一緒に生活してるの?」

「いいえ、私は夕城邸で虜囚をしているです」

「りょ、虜囚っ?」

堂々と言う豆柴に、目を白黒させるテリア。

虜囚の意味をググれ。

「せっかく来たんだし、ここでお昼ご飯を一緒に食べようよ。リカちゃん先生、いいですよね?」

美緒が、部外者の紀州達の同席の許可を取る。

「いいですよぉ~、学食は一般の方でも利用可能ですしぃ」

ニコニコ笑いながら言うリカちゃん先生。

「リュークや美緒の知り合いなのね」

「番犬ってのは、色んな奴がいるんだな」

ディアとレオも同席する。

「……」

「失礼」

白雪とマモルが、テリアの隣に立って。

「…ふふん」

微かにドヤ顔。

ほぼ身長は一緒らしい。

「????」

1人訳の分からないテリア。