天神学園は学校である。

学び舎、寺子屋、スクール。

しかし授業風景は描写しない。

よって学食シーンより、この章は始まる。

ぺちんっ!と尻を叩かれ。

「ひゃあっ!ですっ!」

豆柴が声を上げた。

たぬきとろろぶっかけ蕎麦をお盆に載せて歩いていた所を、蘭丸に叩かれたのだ。

「いやあ、今日も安産型だな、結構結構」

「何するですか蘭丸!美緒様に言いつけるですよ!」

「いやいや、それは勘弁してくれよ」

「そうだよ豆柴、それはひでぇって」

「酷くないです!乙女の尻を何だと思ってるですか!」

「尻に乙女も男もあるかよ」

「そうそう、尻は尻だ」

「乙女の尻の方が男より穢れなく価値あるものです!丁重に扱うです!」

「んな大袈裟な」

「なぁ?大袈裟だよなあ」

「そうそう。んで」

蘭丸は隣を見た。

「おめぇ誰よ」

「ん?」