天神学園のお忍びな面々

「エレナ、マモルを夕城道場で面倒見てやれ。聞く所によると、コイツの体捌きは牡丹達より優れているという。よい巻藁代わりだ。マモルの動きを捉えられるようなら、本物というもの」

「「「何…?」」」

マモルの動きが三人衆では捉えられないと聞き、対抗心を燃やす三人衆。

(ひぃぃいぃいぃぃぃ…)

マモル、命を狙われる。

「大丈夫です」

サンチュに巻いた肉をモシャモシャしながら、豆柴がマモルを見た。

「死なない程度に五分斬りくらいでやめてくれるです」

五分斬りって何。

「天神学園では命のやり取りは御法度ですわ!殺しては駄目ですわ!」

必死にエレナが止める。

(嗚呼、やはりエレナ殿はお優しい…)

マモル、感激するも。

「死ななければギリセーフですわ」

(エレナ殿ぉおぉぉおぉぉおおっ?)