「時にマモルよ」
真太郎が、モグモグと口を動かしながら言う。
「貴様、天神学園では剣道部所属だそうだな。何故夕城道場に来ない」
「え」
マモルの箸がピタリと止まる。
「ゆ、夕城道場は、夕城次期宗主を決める三人衆の皆様の修行の場…俺のような未熟者がいては…」
「馬鹿者」
タレの入った小皿を置き、真太郎はマモルを睨んだ。
「夕城流の門下生が、いつまで竹刀でピシパシやっている。琴月 久遠(ことづき くおん)などは、途中から実戦剣術の道に足を踏み入れても、立派に琴月流の剣客として大成した。やってやれぬ事はない。やる気の問題だ」
「……」
真太郎の隣で、可愛く焼肉をもくもく食べている紫陽花がクスッと笑う。
エレナの許婚として、マモルに奮起してほしい。
真太郎の不器用なエール。
真太郎が、モグモグと口を動かしながら言う。
「貴様、天神学園では剣道部所属だそうだな。何故夕城道場に来ない」
「え」
マモルの箸がピタリと止まる。
「ゆ、夕城道場は、夕城次期宗主を決める三人衆の皆様の修行の場…俺のような未熟者がいては…」
「馬鹿者」
タレの入った小皿を置き、真太郎はマモルを睨んだ。
「夕城流の門下生が、いつまで竹刀でピシパシやっている。琴月 久遠(ことづき くおん)などは、途中から実戦剣術の道に足を踏み入れても、立派に琴月流の剣客として大成した。やってやれぬ事はない。やる気の問題だ」
「……」
真太郎の隣で、可愛く焼肉をもくもく食べている紫陽花がクスッと笑う。
エレナの許婚として、マモルに奮起してほしい。
真太郎の不器用なエール。


