「可愛いと思う、みぃなんて」

ディアが頬を緩ませた。

「ああ。仔猫を連想させる。美緒に似合うと思う」

兄としての立場で、リュークも言う。

兄が犬で妹が猫とは。

「可愛らしい呼び名じゃないでしょうかっ。私は賛成です」

「エレナ殿が賛成なら、俺も!」

マモルはエレナに追従する形。

「美緒様は、愛らしい仔猫が似合うです。牡丹も、そう思うですよね?」

「知らん」

「ここは空気読んで同意するです仏頂面!」

「知らん」

豆柴の意見に、牡丹は澄まし顔。

噛み合わない2人。