「え?」

登校途中。

リュークやレオ、ディアと共に歩いていた美緒は、思わず振り向く。

「おっす、みぃ」

通学路で合流した夕城三人衆とエレナ、マモル、豆柴。

エレナとマモルはまだ馴染まないらしく、(主にエレナの方が)微妙な距離を保っている。

そんな中での、蘭丸の発言。

「……私ですか?蘭丸先輩」

「おぅ」

ニカッと笑い、蘭丸は頷いた。

「ごめんね美緒ちゃん、蘭丸はいつだって突然で」

椿が苦笑いした。

「蘭丸なりに、頭を捻って考えた愛称なんだ。受け入れてあげてくれると助かる」