天神学園のお忍びな面々

タン!と地面を蹴るリューク。

その間合いの詰め方は、嘗ての武の好敵手、琴月 刹那(ことづき せつな、旧姓音無)を彷彿とさせる!

振り抜いたリュークの拳を韋駄天で受ける武。

「っっっっっ…」

刀の芯にまで響くその打撃に、武は目を見張った。

まるで、筋力に長けた人外の如き一撃。

この小僧、金髪馬の骨糞野郎などとんでもない。

寧ろ、骨のあるどころの騒ぎではない!

更に反対の拳を振りかぶり、打ち込む!

「ぐう!」

今度は武の体が吹き飛ばされ、門柱に叩き付けられる!

激突した拍子に、門柱に亀裂が走った。

これは…いかん!

武は韋駄天の柄を握り締めた。

更に追撃を放とうとしているリューク。

その一撃に合わせ、見切りで、高速カウンターも兼ねた鶯(うぐいす)で勝負をかける!