天神学園のお忍びな面々

瞬間。

「!!」

リュークの気質が変わった。

先程までの、無抵抗に武の剣を甘んじて受けていた従順さはない。

周囲に転がっていた小石が、リュークの闘気の立ち昇りと共に舞い上がっていく。

「夕城 武殿…でしたか…」

項垂れていたリュークが、ゆっくりと顔を上げる。

「金髪馬の骨糞野郎…大いに結構…俺の事はどのようにでも存分に…ですが…」

リュークの全身から、金色の闘気がバーナーの炎のように噴き出す!

「この髪も、この顔も、敬愛する両親から譲り受けたもの!両親の侮辱はやめて頂こうか!」

「……!」

武が、龍乃一味きっての剣客の武が、ほんの僅かではあるがたじろぐ。

(あの金髪は…地毛か!)

え、驚くとこ、そこ?