天神学園のお忍びな面々

更に2つの斬撃痕が刻まれた。

立ち上がる間もなく、その斬撃に吹き飛ばされて校門に叩き付けられるリューク。

「不甲斐ないな椿。こんな金髪馬の骨糞野郎に不覚を取ったのか」

無理を言う武。

今の椿もリュークも、武に敵う筈などない。

「立て」

大嫌いな金髪を鷲摑みにした武は。

「夕城の娘に悪戯に手出しした事、篤と悔いろ!」

鋭利なる刺突、象牙(ぞうげ)!

韋駄天がリュークの胸板に突き刺さる!

左胸を狙わなかったのは、せめてもの情けか。

既にリュークは血塗れだ。

まるで門柱に磔にされたかのように、リュークは立ったままで項垂れる。

「フン」

韋駄天を引き抜く武。

「このような男が今の一味とは。天神学園も格が下がった。親の顔が見てみたいわ」