天神学園のお忍びな面々

「既に述べただろう」

韋駄天の返り血を振り払い、武は言う。

「娘を悪戯に傷つけた。父として、その返礼をしに来たまでの事」

「お父様!リュークは悪戯になど…!」

「娘には見合いをさせる。貴様のような金髪馬の骨糞野郎とは比べ物にならぬ気骨のある男とな」

エレナ、見合いするってよ。

「だがその前に…愛娘の穢れなき清純を傷物にした金髪馬の骨糞野郎の金髪馬の骨をへし折って金髪馬の骨糞にしてやらなければ父として金髪馬の骨糞むかっ腹が立って収まらん」

最早何を言っているか分からない。

「そういう訳だ、どけ!」

流麗な動きからの六連撃、裏葉(うらは)、柳葉(やなぎは)、松葉(まつば)、青竹(あおたけ)、老竹(おいたけ)、煤竹(すすたけ)!

龍鬼、エレナ、椿、リカの4人が、武1人に蹴散らされる!

伝説の龍乃一味が1人、夕城 武は些かも錆び付いていない。

そこからの。

「歯を食い縛れ!」

徐々に深く斬りつける斬撃、素鼠(すねず)、銀鼠(ぎんねず)!