天神学園のお忍びな面々

その言葉に、どこか嘲りの色を受けたのか。

「……」

甲斐は拳を握って構える。

「止してよ甲斐君」

制止する美緒の手も振り解き、甲斐は構える。

「俺が勝ったら、美緒様の呼び捨ては以後一切やめろ。敬称を必ずつけろ」

「何を以って勝ちとするのかは分からないが…」

先輩は、静かに呟く。

「俺が勝ったら今まで通りって事でいいんだな?」

「有り得ん事だがな」

鋭い踏み込み!

甲斐は詰め寄った!