天神学園のお忍びな面々

無形の位のまま、立つ椿。

「構えてよリューク。僕と立ち合ってくれ」

「……」

リュークは真っ直ぐに見据えた後。

「下らない」

躊躇いもせずに踵を返した。

その事に椿は驚愕する。

「背を向けるのかい?四季を握っている僕に対して」

「ああ向ける。お前とは戦う理由がない。いや…」

肩越しに、リュークは椿を見た。

「お前は戦うに値しない」

「…何だって…?」

柔和な笑みさえ浮かべていた椿の表情が、強張る。

「もう一度言うか?取るに足りないと言ったんだ、椿」

肩越しの視線すら外して、リュークは言った。

「何も分かっていないお前など、俺の敵ではない。夕城次期宗主は諦めろ。荷が勝ちすぎている」