「丁度いいや」

丼を手に、龍鬼はスープを啜った。

「ミルトゥワの人間の見解も聞いてみるか」

彼は稽古中に見た、リュークの力について相談してみる。

龍鬼の魔力同様、レオやディアも精霊術の際に魔力を使用する。

何か謎を解き明かすヒントをくれるかもしれない。

事の一部始終を話すリカちゃん先生と龍鬼。

レオ達は、然して驚きもしなかった。

「謎も何も…それ精霊じゃねぇか?」

「精霊?」

龍鬼が訝しげな顔をした。