「え?」

ゴールデンウィーク中だというのに、生徒会の仕事で学園にやって来ていた美緒は、怪訝な顔をした。

「超ヒノモト人?何ですかそれ?」

「いや、そういう伝説とかねぇかなと思ってよ。金色のオーラに包まれて、惑星を1発でぶっ壊すほどの力を持つ戦士、みてぇな」

「先輩、性格変わってから変な事言うようになりましたねぇ…」

龍鬼の言葉に、美緒は胡乱な目。

「そりゃあ将軍様の先代の頃は、戊辰大戦の頃でしたから、沢山達人はいたって聞いていますけど、そこまで常軌を逸した強さの人は聞いた事ないですねえ…それを言ったら、将軍様の全盛期の頃の方がずっと強いですけど、将軍様はヒノモト人ではなく、ミルトゥワのご出身ですから…」

「そうだよなあ…」

龍鬼は頭をボリボリと掻いた。