いつも通りの道着1枚、その道着もびしょ濡れ。

ディアはリュークに温かい風呂を勧め、その間に道着を洗濯して乾かす。

「ディア、リュークの相手をよろしくね」

美緒が立ち上がる。

「何か飲み物と…お菓子でも買ってくるわ」

「なら俺も行こう」

リュークがディアの護衛なら、レオは美緒の護衛。

美緒が外出する際には、必ずついて行く。

「兄様、美緒と寄り道したら駄目よ?」

釘を刺すディアだが、内心リュークと2人きりになると間を持たせる自信がないらしい。

そんな妹を微笑ましく思いながら、レオは美緒と共に部屋を出た。