天神学園のお忍びな面々

やがて。

「美緒様…?」

甲斐が、肩に寄り掛かってくる美緒に気付く。

甘酒で酔ったのか。

美緒はウトウトと眠り始めていた。

何だ、こんな甘味で酔っ払ってしまったのか、子供だな…。

甲斐は立ち上がり、炬燵で眠る美緒を抱き上げる。

「ほら、こんなとこで寝てたらまた風邪引いてしまいますよ、美緒様」

甲斐はそのまま、美緒をベッドへと運ぶ。